EBt3 Server / 複数の PC で EBt が動作している環境でデータを管理するアプリケーション
EBt は同一のネットワーク(セグメント)上に EBt が複数存在する場合、自動的に相手を見つけて同期を開始します。PCが少ない場合は来れでも問題はないのですが、PCが増えていくと通信量が増大していきます。また、EBt のデータを1カ所で集中管理することは、データ破損の危険を考えなければなりません。
EBt3 Server は、サーバーとして以下の機能を提供します。
複数の EBt 間の通信のとりまとめ・中継
データのバックアップ
なお、EBt3 Server は必須アプリではありません。無ければないなりに EBt は動作します。ですが、複数人で運用する場合などは、例えばデータを持っている人が不在だとアクセスできないなどの問題もありますので、サーバーを動かすことをお薦めします。
現在、EBt3 Server は Windows版(ストアにて公開中, https://www.microsoft.com/store/apps/9NP3158D3125)と .net core 8.0 上で動くUbuntuのアプリとして公開しています。Ubuntu版は本ページの下部にダウンロードリンクがありますのでそこからダウンロードをして下さい。
サーバーの利用設定について
悪意のある第3者が勝手に独自のサーバーをネットワークに接続して不正なデータを流す可能性を考え、EBt のアプリケーション単位でサーバーの認証をする必要があります。
EBt は同一セグメント上にサーバーを見つけると、まずはその情報を保存します。この時点ではまだ通信はしません。
次に、画面右上にある各種設定ボタンを押して下さい。すると、EBt の設定画面がタブとして表示されます。
設定画面をスクロールすると下の方に信頼しているサーバー一覧という表示と、その時点で見つけているサーバーが表示されます。自分が同期したいサーバーがそこに表示されていたら、左側の CheckBox をチェックしてください。そうすることで、サーバーとの同期が始まります。
なお、サーバーの探索には時間がかかるケースもあります。その場合、各種設定の画面を表示しても何も表示されない可能性があります。その場合は、しばらく待ってから再度実行してください。
なお、サーバーの信頼設定は1回実行すればよいです。設定値は EBt 側が覚えていますので、2回目以降の作業は不要です。
他のセグメント上にあるサーバーとの通信について
なお、EBt 自体にはセグメントをまたいだ通信をする機能はありませんが、EBt Server を経由することでセグメントをまたいだ通信が可能となります。
但し、多くの場合、サーバーを見つけるための通信(UDP のブロードキャスト)はセグメントの境界を越えることは出来ません。この問題は、他のセグメント上にあるサーバーの FQDN を登録することで回避が可能です。
設定画面の下にサーバーのFQDNという項目がありますので、ここに稼働中のサーバーのFQDNを設定し、右側の追加ボタンを押してください。そうすることでセグメント外にあるサーバーとの通信も可能となります。
サーバーのダウンロードについて
Ubuntu のサーバーは本サイトにて提供しております。下のリンクからダウンロードしてください。新しいバージョンが出来た場合は、随時ファイルを追加していきます。
※現在、問題が起きているためサーバーの提供は保留中です。問題解決次第公開します。
Ubuntu版サーバーの設定について
それほど難しくはありませんが、Linux に関する知識は必要となります。
アーカイブを展開すると、実行可能なファイル(EBt3ServerConsole)とその他のファイルが出来上がります。
まずは、EBt3ServerConsole を実行してください。すると、すぐに終了しますが、同時に Settings.json というファイルが出来上がります。
サーバーを動かす環境に合わせて内容は少し変わりますが、例えばこんなファイルが出力されます。
{
"LocalPortNo": 16100,
"ServerSearchPortNo": 16150,
"UdpPortNo": 16900,
"UdpSendPortNo": 16950,
"CurrentStorageIdList": [],
"CurrentStoragePathList": [
"/your/fileimage/directory"
],
"ServerHostNames": [],
"LocalHostName": "ebtserverpublic",
"BasePath": "/your/home/directory",
"TrustedServerList": [],
"KnownServerList": []
}
この中の、以下の項目を環境に合わせて修正
# こっちは添付ファイルとか大きなファイルを保存するパスです
"CurrentStoragePathList": [
"/home/ebt/EBtFile"
],
# こっちはメモのテキストファイルとかのDBを保存するパスです。
"BasePath": "/home/ebt/EBtData",
同じフォルダを指定しても構いませんが、別フォルダにすることを強くお薦めします。
# ここは、サーバーのホスト名が自動で入りますが、可能ならば FQDN で書いてください。
"LocalHostName": "ebtserverpublic.home",
他はさしあたり触らなくても大丈夫です。また、実行中に色々と項目が増えてきますが、それらは余り気にしなくても大丈夫です。
Ubuntu版サーバーの終了方法
Console 上で
9<enter>
と入力すると停止します。ありがちな Ctrl-C 等での終了ではありませんので注意してください。また、Console を占拠するという問題があります。こちらもそのうちに対策する予定ですが、ちょっと優先度が低い状態となっています。