EBt は ChatGPT との連携機能を持っています。ここでは、その機能について説明します。
EBt の ChatGPT 連携は、大きく次のふたつに分けることが出来ます。
メモに対して ChatGPT に問い合わせを行う
ChatGPT と会話形式で問い合わせを行う
どちらも一長一短ありますので、お好きな方を選んで使うことをお薦めします。
OpenAI社にユーザー登録して、API Key を入手してください。そして、それを「各種設定」画面の「ChatGPT API Key」に登録すると、ChatGPT 関連の機能が使えるようになります。
以前はAPIの利用料も代行で支払うような仕組みもあったのですが、やはり色々と問題があるので、ユーザー側で API Key を取得するという仕様に統一しました。
ちょっと入手の手間はかかりますが、中間マージンを支払う必要もありませんので、多分一番安く使えると思います。
ChatGPT の API Key を登録すると、メモ画面の下部に ChatGPT 関連の機能群が表示されるようになります。
ありがちな機能はボタンとして用意しましたが、ユーザー自身でプロンプトを書けるような機能も用意しています。
以下、配置している機能について簡単に説明します。
モデル選択
ChatGPT のモデルを選択する機能です。開発側でチョイスしたモデルが選択できるようになっています。
個人的には、高いモデルを使うべきシーンはさほど多くない印象なので、gpt-4o-mini が安くてお薦めです。
費用もモデル名の隣に書いてありますので、参考にしつつ選択してください。以外と token を消費するので、うっかり高価なモデルを選択するとあとでびっくりする羽目になります。
機能ボタン
色々な機能ボタンを配置しています。基本的には新しくメモを作ります。作ったメモは現在のメモにリンクした形で作成します。
要約:現在のメモの要約を作ります。
要約(リンク先を含む):現在のメモとリンクしているメモ全てを繋げた上で要約したメモを作成します。
タグ生成:現在のメモのキーワードを抽出します。これはメモを作るのではなく、抽出したキーワードから選択したものをメモのタグとして登録できるようになります。
肯定的な意見:メモの内容にたいして肯定的なコメントを作成します。
否定的な意見:メモの内容にたいして否定的なコメントを作成します。
関連情報:メモに関連する情報を生成します。
ユーザーが作成したプロンプトを使う
「現在のメモに対するプロンプトの選択」の隣にあるプルダウンメニューに自作のプロンプトが登録できます。
最初に「追加」ボタンを押して下さい。すると、プロンプト入力用のダイアログが表示されるので、そこでプロンプトの名称(プルダウンメニューに表示されるもの)とプロンプトを入力してください。
プロンプトの名称は現時点では修正できないので、しっかり考えて名前をつけてください。プロンプトはいくらでも修正できるので、試行錯誤しながら適切なプロンプトを作成してください。
プロンプトが設定されていると、プルダウンメニューで選択可能となります。実行したいプロンプトを選択し「実行」ボタンを押して下さい。
すると、現在のメモに対してプロンプトの内容を使って ChatGPT に問い合わせを行います。問い合わせ後、ChatGPT からの返答を記録したメモを現在のメモにリンクした形で作成します。
現在のメモとは関係なく質問したい場合
「質問」の隣に自由入力可能なテキストフィールドがあるので、そこに適当な質問を入れたあと、右側の「質問結果を Clipboardにリンク」ボタンを押して下さい。
ChatGPT に対して問い合わせを実行した後、クリップボードにリンクした結果で結果を保存したメモを作成します。
プロンプトを指定して現在のメモとは関係なく質問したい場合
最下行の「プロンプトの選択」で使いたいプロンプトを選択した後、「質問」の隣に自由入力可能なテキストフィールドがあるので、そこに適当な質問を入れてください。その後、右側の「質問結果を Clipboardにリンク」ボタンを押して下さい。
ChatGPT に対して問い合わせを実行した後、クリップボードにリンクした結果で結果を保存したメモを作成します。
EBt は複数のユーザーで簡単なメッセージをやりとりする「スレッド」という機能があります。
ChatGPT との会話はこのスレッド機能を拡張し、会話相手を ChatGPT として会話形式で ChatGPT を使うことが出来ます。
対話を開始するための手順
以下の手順で、ChatGPT と会話するスレッドを作って下さい。
スレッドを追加
スレッド一覧(左上にあります)の「スレッド追加」のテキストフィールドに適当なスレッド名を入れて「追加」ボタンを押して下さい。
すると、新しいスレッドが作成されます。スレッドは会話の流れみたいなもので、似たような会話は同じスレッドにまとめると良いでしょう。
スレッド名は、例えば「ChatGPT に悩みを相談する」みたいなもので十分です。
スレッドを選択
スレッド一覧から、今作成したスレッドを選択してください。
すると、右上のスレッド情報欄に選択したスレッドの情報が表示されます。
今はスレッド名しか表示されていませんが、これだけだとよくわからないので「スレッド詳細」にもうちょっと詳しい情報を入れておくと良いでしょう。
スレッドの会話対象を ChatGPT にする
右上のエリアの左端に「対ChatGPT」というボタンがあるのでこれを押して下さい。すると、スレッドが ChatGPT 向けに修正され、右側に ChatGPT 関連の機能選択画面が追加されるようになります。
ChatGPT の挙動を設定する
まず、モデルを選択してください。悩んだらお薦めの「gpt-4o-mini」を選択していただければ良いです。安いので。
その後、History を適当に選択してください。悩んだらデフォルトのままで良いです。
ここの数値は、過去の情報をどれだけ ChatGPT に送るかを指定するもので、1にすると過去の会話は無視して回答してきます。長くなればなるほど過去の会話を踏まえた回答をしてきます。
但し、ここを長くすると、token が増えてしまいますので費用がかかるようになります。
ですので、長すぎず、短すぎずという値を選択することが大事です。
その後、プロンプトを入力してください。わからない人はネットから適当に取ってきていただいても構いません。
実のところ、プロンプトはさほど難しくはありません。「日本語の文章を英語に翻訳してください。」とか「入力する文章について、矛盾点や不自然な点、嘘などの誤った情報があればそれを指摘してください。」とかそんな感じです。
会話を開始
右下に大きめの入力フィールドがあるので、そこに適当な文章を入力してください。
入力後、右隣の「送信」ボタンを押すと ChatGPT に問い合わせを行います。
同時に、中央の会話ログが表示される場所に、送信したメッセージが追加されます。
ChatGPT からの返答はちょっと時間がかかります。焦らず待つようにして下さい。
対話画面の情報
自分のメッセージは「自分の名前」:「送信時刻」をタイトルとしたメモとして作成されます。(今日の日付メモに自動的にリンクされています)
ChatGPT からのメッセージは「[assistant]」:「受信時刻」をタイトルとしてメモとして作成されます。
全て EBt のメモとして作りますので、他のメモと同じように扱うことが可能です。
対話画面のボタンの動作
「このメッセージへの返信」:メッセージを引用した形で返信する機能です。引用したメッセージが入力欄に入力されるので、適当に編集して「送信」して下さい。
「このメッセージの再送」:メッセージそのものを再送します。
「スレッドを派生する」:このメッセージを起点とした派生スレッドを作ります。(ChatGPTでは不要な機能ですが)
「このメッセージを開く」:メッセージ自体は単なるメモとして扱うので、そのメモを新しいタブに表示します。
「リンク先にリンクする」:メッセージが記録されているメモを、画面上部の「リンク対象メモ」に設定されているメモにリンクします。
「クリップボードにリンクする」:メッセージが記録されているメモを、クリップボードにリンクします。
大体、これぐらいわかっていれば、使うことが出来ます。
ChatGPT 関連機能については、今後も色々と変わっていくと思います。
この分野は常に変化しているような状況なので、EBt としての対応が後手に回ってしまい申し訳ありません。